花より男子の二次小説です。オールCPです。



   
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サイコ

Author:サイコ
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◆約束 【完】

   
つ「ただいま!」
肩で息をしながら部屋へ入ってくる。
つ「気分はどう?変わりない?」

仏頂面で一言、
司「・・・・最悪だ。」

つ「えっ、お医者様呼ぼうか?」
司「なにやってたんだ?・・・帰りが遅いだろ・・・」

そういう事かぁ~‥‥道明寺は物凄~く心配性でやきもち焼なんだった・・・
露骨に機嫌の悪さが顔に出ていて・・・・心の奥を見透かすように、
じっー―――とあたしを見つめてくる・・・

司「俺はおまえの顔を長~く見ていられれば、もっと早く傷が治るぞ。
もっとバイトから早く帰ってこい。何なら今すぐバイト辞めろ。」

俺のたっての願いで牧野は毎日俺の病室に泊まり、ここで生活している。

つ「遅くなってごめんね。 そう、そのバイトの件なんだけど、」
スプリングコートを脱ぎながらつくしが俺の傍に座る。

つ「今日ね、突然バイト先にママとパパが現れて・・・で、店長さんと話し合い、
今日でバイト辞めことになったの・・・」
司「おお、やるじゃねぇか。」ニタリっ

つ「うんん・・・それで、速やかにロッカーの整理して挨拶もそこそこにバイト先を出て、
今度は白鳥邸に連れていかれて・・・・
邸では白鳥夫妻がエントランスで待っててくださって・・・・どうしてこのメンバーなの?って
はじめは驚いたんだけど・・・・5人で顔を合わせ・・・それで、
白鳥夫妻から12年前の事故の事、遥さんの事、ママから事故以後の事など全部聞いて・・・・」

司「・・・・・そうか。」
つくしの気持ちを考えるといたたまれないが、

つ「それから白鳥夫妻とあたし、牧野夫妻とあたしのDNA鑑定の結果も見せてもらって・・・・
あたし、白鳥家の娘だったんだね・・・ほんとびっくりだよ、アハハハぁ、、」
目をしょぼしょぼさせ、から笑いをする。

おまえはどんな想いでこの話を聞いてたんだ・・・?  胸が張り裂ける思いがする。

つ「白鳥夫妻があたしに頭を下げられるの、『今まで放ったらかしにしてごめんね。』って
それで『私たちの娘になってくれ』って・・・ 泣きながら訴えられて・・・

正直白鳥の娘って、いきなり言われてもピンとこないけどね。
牧野のママとパパも『うちは経済的に余裕がないから、白鳥へ帰りなさい』って言うしね。

だからあたし、白鳥遥として生きていこうと思う。
あたしが白鳥遥だなんてイメージできないけど・・・
でも、あたしのことで涙を流してくれる人に会ったのは初めてだったから。」

司「おまえが決めた事なら俺はそれでいいと思うぞ。
牧野つくしでも白鳥遥でも俺がおまえを愛している事には変わりねぇからな。」
頬に手を当て優しく撫でながら、微笑みかける。

きっと牧野の中で、一気に入って来た情報量が多過ぎて、理解が追い付かず、
頭の中で、牧野つくしと白鳥遥がごちゃごちゃになってるかもしれねぇ・・・
もし、こいつの中で12年という計り知れない虚無感が生まれたとしたら、
俺がそれを埋めてやればいいだけのことだ。俺は遥のすべてを受け止める!

司「じゃ、今日から牧野じゃなくて遥って呼ぶぞ。おまえも俺のこと司って呼べ!」

つ「はい、白鳥遥として、よろしくお願いします。・・つっ、つ かさ///」
真っ赤になりながらぺこりと頭を下げる。

司「やっぱり俺たち運命の糸で結ばれてただろ。俺はおまえに初めて会ったときからピ~ンと来たぜ‼」
つ「うっそだぁ~。 あたしのこといじめてたじゃない。」
司「あれは愛情の裏返しだ。おまえは俺に初めて会ったときどんな感じがした?
なにかぴ~んと感じたか?」
ワクワクしながら聞く。

つ「うぅ~~~ん、、第一印象は最悪だったかな、クスッ、、 初めて会ったときは、本当に嫌な奴だと思ったもん。」
おどけて笑う。

つ「でもね、道明寺と関わっていくうちにだんだん惹かれていって、
遥さんが現れた時は、彼女に凄く嫉妬したよ・・・。
自分がこんなに道明寺のこと好きだったんだって、思い知らされた。
あたしも道明寺のこと愛してるよ///」

司「道明寺じゃねぇだろ。やり直し!」
耳まで赤く染めやがって、こっちまで移るだろ///

つ「えっ!・・・つっ、つ、つ かさのこと愛してるよ///」
司「俺もおまえのことずっと愛してるぜ。俺の愛は深いぞ、物心付いた時からずっとだからなぁ。」

つ「・・・ごめんなさい、小さい頃のことはなにも覚えてないの。」
司「イイぜ。おまえが思い出せなくても俺がちゃんと覚えてるから。
5歳の時、俺おまえにプロポーズしたんだぞ。
そしたらおまえ、俺にチュッって、俺のファーストキス奪いやがって、その約束は今も有効か?
    おまえが忘れてんなら、もう一度ここでするだけだ。」

司「遥、俺と結婚してくれ。」
司は遥の唇にキスをする。

つ「はい、よろしくお願いします///。」
遥は頬を染めながら笑顔で答える。

***

1ヶ月も経たず俺は退院した。俺の回復は遥、次第だからな…///
バイトを辞めた遥が毎日俺の傍に居てくれれば///そりゃぁ、早く治っちまうだろ・・・
ちょくちょく邪魔は入って来たけどな・・・

残念なことに退院と同時に遥は白鳥邸へと帰っていった・・・・
牧野つくしはこの世から居なくなり、白鳥遥としての生活が始まった。

白鳥夫妻は全ての処理を秘密裏かつ迅速に行った。
そもそも山下法子は白鳥遥の身代わりとして、そのまま白鳥家の子供になったから、
遥の戸籍にはなにも手を加えてないし、牧野は違法な手段で手に入れた戸籍を使用していただけなので、
その戸籍を捨て白鳥遥の戸籍に入れば何の問題もなかった。

ニセ白鳥遥は本名の山下法子として立件された。
幸いなことに、山下法子はドイツから帰国して日も浅く、すぐに春休みに入ったので
英徳の生徒も世間の人も彼女の顔と名前が一致する者はほとんどいなかった。

しかし牧野は英徳のジャンヌダルクと呼ばれるほど学園では有名人で、彼女を知らないものはいない。
素知らぬ顔をして、牧野つくしが白鳥遥として英徳学園に通うことは難しかった。

    そこで俺は遥と一緒にNYの学校へ転校することにした。

道明寺の本社はNYにある。
俺は道明寺の次期総裁として、将来NYの大学へ進学することは決定事項だった。
ババァからも早くNYへ来いと顔を合わすたびに催促されてたし、これは丁度良いタイミングだ。
俺たちは9月から揃ってNYの学校へ通う。

幼い頃から両家が認めた公認の婚約者。
俺はこれからも遥を守り、ピンチの時はいつでも駆けつける・・・
まあ、俺が遥の傍から離れることはねぇからピンチなんて起きることはねぇけどな。

遥が傍にいる限り俺の動き出した時間はもう止まらねぇ。
俺たちは約束する、これからは一緒に時を刻んでいくと・・・・互いの命が尽きるまで。

これから先の人生楽しみでしかねぇ!
俺たちは将来を誓い合いNYへ飛び立った。

≪完≫

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Re: (*^▽^*)
コメントありがとうございます。


そろそろ年末なのでそれまでにという思いが前面に出てしまったかも💦・・・少し急ぎ過ぎましたか?
また謎解きしてくださいね…謎解きじゃないか(*^▽^*)
急に寒くなったのでお体に気を付けてよいお年をお迎えください。
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Re: 完結しました!
騙されてくれてありがとうございます。
書き手として嬉しい一言です(*^▽^*)

私はボルドーさんの「お褒めのコメント」にやる気をもらい書く気力が湧きます!
読んでもらえるよう『つかつく』書きます!(^^)!

私、類推しなので『類つく』がどうしても多くなってしまいますが、
司を悪く書かないのでチラッと読んでもらえると嬉しいです。
でも、オールCPっていう時点でその時の主役がつくしと結ばれるので、
それ以外のF3推しの人はイイ気しないですよね・・・私、F4全員好きなんですけど・・・
この個性の違う素晴らしい4人組を生み出した神尾先生はホント凄いです。


今日は冬至なので南瓜を食べ、ゆず風呂に入りました。行事ごとが大好きなサイコでした。
よいお年をお迎えください。


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